日本の日照時間
太陽光発電システムによる発電量は、日照時間に大きく影響されます。
理論上、日照時間は緯度が低いほど、つまり赤道に近いほど、長くなりますが、日本の日照時間は緯度だけでは決まりません。
日本の緯度の低い、九州地方などは、昼間の時間が一番長い夏至の時期は梅雨時期と重なるため、日照時間はそれ程長くありません。
日本における日照時間は、降水量の少ない地域との相関が強いことが報告されています。
日本の日照時間は、おおよそ1600時間から2100時間といわれています。
日本の日照時間の長い地域としては、一般的に関東地方や東海地方、瀬戸内海近辺等があげられます。
都道府県では、山梨県、高知県、宮崎県等が長いと報告されています。
一方、日照時間が短い地域として、一般的に東北地方や日本海側が上げられます。
都道府県では、秋田県、富山県、福井県等が短いと報告されています。
しかし、太陽光発電システムでの発電量は、日照時間の影響が大きいものの、日光の照射角度にも、大きな影響を受けます。
このため、日照時間が長い地域でも、ソーラーパネルの向く方向で、発電量は大きく異なります。
まずは、御自分がお住まいの地域の日照時間と御自宅の屋根の方向を調べることをお勧めします。
また太陽電池の発電量には発電素子の温度が影響します。
特にシリコン系の太陽電池では温度依存性が強く、発電素子が高温になると発電効率が低くなります。
これは、真夏の日照時間が長い時に発電素子が高温になり発電量が減るということを意味します。
このような太陽電池の温度依存性についても考慮に入れる必要があります。
御参考までに、総務省が出している統計データから、日照時間に関する部分を抜粋したものを以下に示します。