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太陽光発電の発電量

太陽光発電システムを導入するうえで気になるのが、どれくらいの発電量が見込めるかだと思います。

良くカタログ等で3.5kWシステムとか、4.0kWシステム等の表示を見たことがあると思います。

これが太陽光発電の発電量の目安になります。

しかし、これは条件が全て揃った最高の条件化での発電量しか分かりません。

では、どうやって太陽光発電の発電量を見積もるのでしょうか?

太陽光発電の発電量を概算で見積もる際に必要なのが、発電効率とその地域での日照時間になります。

発電効率とは単位面積当たり、太陽光エネルギーをどれ位電気エネルギーに変換できるかということです。

言い換えると、15%の発電効率をもつソーラーパネルは、1平方メートル当り、1000W(1kW)の太陽エネルギーを150W(0.15kW)の電気エネルギーに変換できるということです。

発電効率15%のソーラーパネルで3.0kWの発電をしようとすると20平方メートル(約12畳)分のソーラーパネルが必要になるということです。

この計算から考えると、発電効率10%のソーラーパネルでは30平方メートル(約18畳)分のソーラーパネルが必要になります。

すなわち、設置面積を小さくする、あるいは小さな設置面積で、多くの発電量を求めるなら、発電効率の高いソーラーパネルを選択する必要があります。

上記の理由から、各社ソーラーパネルメーカーは発電効率の高さを競い合っているのです。

しかし3.0kWの太陽光発電システムを導入したからと言って、1日に3.0×24hの発電量を得られるわけではありません。

ここで日照時間が関係してきます。

まず明らかなように太陽の出ていない夜は太陽光発電の発電量は0です。

また、雨や曇りの日も太陽光発電の発電量は大幅に減少します。

この際、シリコンを用いたソーラーパネルとCIS等の化合物半導体を用いたソーラーパネルで雨や曇りの時の発電量の低下が大きく異なります。

化合物半導体は発電に寄与する太陽光の波長が広いため、雨や曇りの時に発電量の低下が少ないと言われています。

さらに、夏と比較して冬も太陽光発電の発電量は大きく減ります。

しかし、真夏は日照時間も長く発電量は増えるのですが、太陽光発電の温度が上がると発電効率が下がってしまいます。

このため、シミュレーションで真夏より秋の方が発電量が増える場合もあります。

この温度依存性もシリコン系より化合物半導体の方が影響が少ないと言われています。

各地の平均日照時間を別途調べる必要がありますが、東京を例に取ると、3.0kWの太陽光発電システムで年間約3500kWhの発電が可能です。

平均的家庭の電気消費量が年間約4000kWですので、東京で太陽光発電システムを導入するなら、3.5kW程度の太陽光発電システムが最適だと考えられます。

太陽光発電の発電量のシミュレーションは各社太陽光発電システム販売メーカーで行っています。

上記の計算方法を頭に入れ、シミュレーションを実施してみてください。

何をしているのかが理解できると思います。

御参考までに、概算値で頭に入れておくと便利なのが、1kWの太陽光発電システムで1年間に発電する発電量は約1000kWhだということです。

このことを覚えておくと、様々な試算をする際大変便利です。