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次世代太陽光発電システム

現在の太陽光発電に使用される太陽電池には多結晶シリコン太陽電池が使用されています。

従来はアモルファスシリコンや単結晶シリコンが使用されていましたが、現在では多結晶シリコン太陽電池が主流です。

現時点では多結晶シリコンを用いた太陽電池モジュールの発電効率が高く、大量生産によるコストダウンも進んでいるため、多結晶シリコン太陽電池が主流となっていますが、一時期はシリコン不足で太陽電池モジュールの供給が間に合わないという状況が発生しました。

シリコンは半導体や太陽電池の原料として有名です。

シリコンは地球上に存在する元素の中で酸素に次いで存在量が多いとされています。

しかし、シリコンは二酸化珪素の状態で存在しているため、シリコンに還元するとともに、高度に精製して純度を上げる必要があります。

この純度の高いシリコンの供給不足のため、上述のような現象が起こりました。

このような環境の中、太陽電池供給メーカーは対策を講じ始めました。

一つは薄膜シリコンによるシリコン使用量の低減、二つ目は全く異なる原料による太陽光発電の開発です。

二つ目の新材料開発で進んでいるのが、CdTe(カドミウムテルル)とCIGS(Cu−In−Ga−Se)等の化合物半導体を利用した太陽光発電です。

しかし、カドミウムは有害物資であるし、セレンも有害物質です。

このような有害物質を含んだ太陽電池が普及するかどうかは不明です。

2012年現在、CISやCIGSと呼ばれる化合物半導体のソーラーパネルが普及し始めています。

低コストということが普及を促進しているようです。

化合物半導体を利用した太陽光発電は低コストで製造できると期待されています。

現在太陽光発電システムは設置するのに1kW当り約50万円かかります。

将来的には1kW当り約30万円以下になると予想されますが、現在の多結晶シリコン太陽電池システムでは約半額程度しか見えていません。

将来的に低コスト、高効率太陽電池発電システムを開発するためには化合物半導体を利用した太陽光発電システムの開発が不可欠かもしれません。

我々は、どのようになっていくかを見守るしかありません。

各社の動向に注目しましょう。