太陽光発電の製造
太陽光発電産業は半導体産業と同様設備産業であります。
つまり、太陽電池を製造するための設備能力で明暗を分けることになります。
各社最新の製造設備を導入し、大量生産し、コスト低減に鎬を削っています。
屋根の上に設置されているソーラーパネルを見れば分かるように、ソーラーパネルの大きさは大きいです。
このソーラーパネルを大量に製造しようとすると非常に大きな敷地を必要とします。
ある意味大型の液晶パネルを製造する工程に似ています。
太陽光発電メーカー国内最大手のシャープは液晶パネルにおいても国内最大手のメーカーであります。
シャープをはじめ、京セラ、サンヨーも次々に新工場を建設し、太陽光発電システムの製造能力を向上させていっています。
最近でも、京セラが中国やチェコにある生産拠点の生産能力を上げて、2012年度までに100万kWまで製造能力を上げると発表していました。
世界的に太陽光発電システムの需要が増加しており、市場の要求に対して供給体制を固めています。
太陽光発電システムの大手国内メーカーであるシャープ、京セラ、サンヨー等はこれからも設備投資を増加し、太陽光発電システムの製造能力を高めて、会社の主要製品にしようとしています。
このような競争が激化することで、太陽光発電システムの性能は向上し、コストは低下して行き、我々ユーザーに利益をもたらしてくれます。
また、製造設備増強には、新技術や新素材の開発が必須です。
現在の技術の延長線上には大幅なコストダウンはあり得ません。
設備の大型化に伴い、精度の向上の要求が大きくなっています。
短時間で品質の良い製品を作ることが必要になります。
これからも、健全な競争で、太陽光発電産業の発展に努めてもらいたいと思います。