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太陽光発電の劣化

一般的に太陽光発電システムの劣化は小さいと考えられます。

従来の発電装置(蒸気タービンを利用した火力発電、ディーゼルエンジン、ガスタービン、水力発電、風力発電等)と違い、太陽光発電は稼動部がありません。

従来の発電装置には、ほとんどの場合、回転系の稼動部があり、摩耗やベアリングの破損等による劣化がありました。

また、内燃機関等の温度を上げて発電する発電装置では、熱による材料の劣化等のありました。

しかし、劣化の少ない太陽光発電においても劣化は必ずあります。

太陽光発電システムの代表的な劣化として、ソーラーパネルに使用している樹脂の劣化が考えられます。

太陽光発電は太陽光を受けて発電しますが、太陽光には紫外線が含まれています。

樹脂は紫外線により劣化するものが多く、耐性の強い樹脂を使用しても経年劣化してしまいます。

太陽光発電に使用される代表的樹脂にEVAという樹脂があります。

某大手ソーラーパネルメーカーのEVAが高温高湿試験で、アンモニアを発生するとの試験結果も出ているようです。

太陽光発電システムを選定する際は注意が必要です。

また太陽光発電システムの劣化の代表例として、電極等の腐食が考えられます。

ソーラーパネルから配線で電気を取り出しますが、ソーラーパネルの電極は封止されて、水分等が入らないように設計されていますが、先程述べた封止用の樹脂が経年劣化して、水分が電極まで達すると、電極が腐食し、接触不良等の劣化が生じます。

多くのメーカーが10年保障をしていることから、通常であれば太陽光発電システムの寿命は10年以上あると考えられます。

しかし、ちょっとしたトラブルや使用環境により寿命は大きく変動します。

また、太陽光発電システムのうち、パワーコンディショナーの寿命は約10年といわれています。

10年を経過すると、メンテナンス費用が発生することになります。

この部分も考慮して、太陽光発電システムの導入を検討されることをお勧めします。